数あるPICマイコンの中で、もっとも代表的と言えるマイコンです。構造的には
最もシンプルであり、従って機能的には劣りますが、使い方やプログラムの書き
方は分かりやすく入門者向きと言えます。トップページの左側二冊の本は、この
16F84を活用する仕方を解説しています。
現在は16F84Aが主流ですが、どちらも同じように使えます。両者の違いは、
最高速度が16F84は10MHｚであるのに対して、16F84Aは20MHｚです。
I/O（入出力）ピンは１３本備えているので、例えば、２組のモータを駆動して、
いくつかのセンサからの情報を入力しても、まだまだ余裕があります。愉快な
ロボットを作るのもアイデア次第と言えるでしょう。プログラムメモリの容量も
入門者の段階では不足することはまず無いでしょう。
何と言っても一番の特徴は、プログラムを書き込むROMが、電気的に何回で
も上書き可能であることです。このことは実験を繰り返す者にとっては大変助かる
ことです。フラッシュタイプと言って、名前にFが付くPICマイコンはみなそのタイプ
のものです。
