マイコンって何

 マイコンとはマイクロコンピュータの略ですが、通常のパソコンを小規模化したものと考えればよいでしょう。
CPUに相当する演算処理装置を備え、プログラムを書き込むメモリ(一般にROMという)およびプログラムを
走らせる際に使うメモリ(一般にRAMという)を内蔵していて、ROMにプログラムを書き込めば、自動的に
色々な動作を実行させることが可能になります。
 例えば、全自動洗濯機に組み込まれたマイコンは、水量や洗濯時間、脱水時間などをセットすれば、
水道の栓の開け閉めや、洗いや脱水のためのモータの回転など、すべてプログラム通りに周辺の動きを制御して、
全工程を自動的にこなします。
 現在では、身の周りのあらゆる電気製品、電子機器にごく当たり前にマイコンが組み込まれています。

 かつて主役だったZ80マイコンは、写真のように小さな基板にCPU(Z80)および、ROM、RAM等が搭載
されたものでしたが、PICマイコンはこれら一切のものが小さなチップに収められています。最近は、より進化した
H8マイコン(基板タイプ)も注目を集めているようです。

 下の写真を見ると、左のカードマイコンの基板には上下左右に多くの端子があります。また右のチップマイコンには
多くの足(ピン)があります。これらの多くの端子やピンはそのほとんどが『I/O』と呼ばれるものです。I/Oというのは、
『Input/Output』 すなわち『入力・出力』の意味です。マイコンというのは、外部からの信号を受け(Input)、それをもとに
外部へ信号を送り出す(Output)という使われ方をします。例えば、人を検知するセンサからの信号をInputし、
モータの回転をコントロールする信号をOutputするようにマイコンにプログラムを書き込めば、人を追いかけまわすような
ロボットを作ることもできるわけです。

Z80を搭載したカードマイコン 秋月電子の「AKI80」             PICマイコン「16F84」  


                                                      

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