PICマイコンの少々扱い難い構造について

 PICマイコンには、プログラムを書き込むためのメモリ(一般にはROMと
呼ばれる)と、データ用メモリ(一般にはRAMと呼ばれる)があります(実は、
もう一つEEPROMと呼ばれるデータ用メモリがある)。

 この二つのメモリの構造が単純でないために、プログラミングが少々厄介な
ことになります。特にRAMです。

 PICマイコンではこのRAMをファイルレジスタという言い方をします。レジスタ
ファイルは、マイコンとしてのいろいろな機能を果たすための変数が前もって
書き込まれた部分(SFR)と、ユーザーが用いる変数を書き込める部分(GPR)
とからなります。
 ところが、このSFRおよびGPRが二つないし四つのブロック(Bankという)から
成っていて、プログラムの中で変数を使う際は、その都度その変数が入っている
Bankを指定しなければなりません(これをBank切り替えという)。ユーザーの
変数は一つのBankにまとめられたとしても、重要なSFRがあちこちのBankに
散在しているために、活用する際はデータ資料などで確認する必要があります。
下は16F819のファイルレジスタの中味です。

                                          

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