OSの入っていないパソコンでPICマイコンを開発する方法を紹介します
フロッピー1枚あればOK(ハードディスクも要りません)

「PIC」開発(プログラムを書き、アセンブルして、デバイス「16F84」に書き込むという一連の作業)が、
一枚のフロッピーで可能であるという話です。パソコンのMS−DOSやWINDOWSなどのOSを起動
しなくても、このフロッピーでパソコンを起動し、全てができてしまいます。ただし、欠点はあります。
プログラムを書く文書編集画面(エディタ)で日本語が使えない。フロッピーであるため、最初の起動や
「*.exe」 の実行の際にやや時間がかかる。フロッピーの余白の関係で、プログラムを保存できる量に
制限がある。などです。興味のある人はやってみて下さい。以下の話は、DOS/V機用のMS−DOS
ファイルを使ってのものですが、「PC98」の人も同じようにできると思いますので、試してみて下さい。

 手順の説明に移る前に一つ大事な話があります。私のパソコンは、MS−DOS6.2の上にW3.1を
入れ、さらにW95のアップグレード版を使っています。従って、C:¥にDOSというディレクトリーがあり
ます。以下の話で、この C:¥DOS からいくつかのファイルをコピーする場面がでてきますが、いきなり
W95をインストールしたパソコンの人は、書かれているようにはいきませんので注意して下さい。

 まず、W95の起動ディスクを用意します。W95をインストールする際、「トラブルが生じたときのために
作っておきましょう」と言われるあれです。まず、同じ物を一枚コピーして保存用にしましょう。さて、自由
に使える方のフロッピーですが、できるだけ余白を残したいので、使わないファイルは全て消していきます。
ファイルを消すには、例えば次のようにします。ドライブAにフロッピーを入れたとして、

A:\>DEL UNINSTAL.EXE (E) 注:(E)はEnterキー、DELはDeleteの意味

これを繰り返して、次のファイルが残る(消す、ではない!)ようにします。

BILING.SYS JFONT.SYSJDISP.SYSJKEYB.SYSJKEYBRD.SYSANK16.FNT

ANK19.FNTKANJI16.FNTCOMMAND.COMEDIT.EXECONFIG.SYS

以上の11個です。次に、今度は C:\DOS からファイルをコピーします。C:\DOS> に移って、例えば
次のようにします。

COPY MOUSE.COM A:\ (E)

これを繰り返して、次の3個のファイルをコピーします。

MOUSE.COM、 HIMEM.SYS、 EMM386.EXE

C:\ にDOS というディレクトリーがない場合、HIMEM.SYS と EMM386.EXE はC:\WINDOWS に入って
います。なお、MOUSE.COM は見当たりません。

次に、A:\> へ移って、COFFIG.SYS というファイルをちょっと書き換えます。

EDIT (E)

と打って、エディタを起動し、「ファイル」、「開く」から CONFIG.SYS をオープンします。

DEVICE=BILING.SYS

DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF

DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC

DEVICE=JKEYB.SYS

となっていると思います。これに、次のような書き加えをして、「上書き保存」します。

device=himem.sys

device=emm386.exe

DEVICE=BILING.SYS

DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF

DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC

DEVICE=JKEYB.SYS /106 jkeybrd.sys

1、2行目と6行目です。見やすくするため小文字で書いています。キーボードはたいてい「106」と思われ
ますのでそうしました。もし「106」でないようでしたら、6行目はそのままにします。そのかわり、スタート時
にキーボードを選択することになります。「上書き保存」しましたか。

 次に、新しくファイルを一つ作ります。同じエディタの画面で「ファイル」、「新規作成」として、次のように書き
ます。

path a:\;a:\pic

mouse ( mouse.com を入れられなかった場合は、この一行は書きません)

cd pic

「ファイル」、「名前を付けて保存」として、「autoexec.bat」というファイル名で保存します。保存先はもちろん
 A:\ です。

 最後にディレクトリー(フォルダ)を一つ作り、「PIC」用のファイルをコピーします。A:\> になっていますね。

MD PIC (E) 注:MDはmake Directory の意味

A:\ に、「PIC」というディレクトリーができました。あとは、このディレクトリーに

16F84.H、 PA.EXE、 PS.EXE、 PICW.EXE

の四つのファイルをコピーすれば完了です。

 このフロッピーをドライブに入れて、スイッチONすれば、W95のDOSが起動し、 A:\PIC> 

の状態になります。「EDIT」、「PA」、「PS」、「PICW」がいずれも使えます。mouse.com を入れた人は、マウス
も使えます。フロッピーの余白は約286キロバイト(1.44MBのフロッピーの場合)です。プログラムの大きさ
にもよりますが、小さいものでは、「*.asm」 が1キロバイト程度、デバイスの容量いっぱいの最大のプログラム
で10数キロバイト程度、「*.hex」 がそれぞれその数分の1程度ですから、けっこうたくさん入れられます。

            

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