DCモータをドライブ(駆動)可能な小型トランジスタ

 マイコンのI/Oは流せる電流が小さい(20ないし25mA)ので、小型のDCモータでも駆動すると
なると、直接つなぐわけにはいかず、大きな電流を流せる大型のトランジスタや専用のICを必要と
します(本文参照)。
 ここで紹介するのは、小型(2SC1815や2SA1015と同タイプ)でありながら、700mAも流せる
というトランジスタです。ですから、例えばマブチの小型DCモータなどは駆動できそうです。

 2SC2001 というトランジスタです。パーツ屋で見つけ、データシートで確認したのですが、確かに
コレクタ電流0.7Aとなっていました。半信半疑で、実際に回路を組んでみたところ、確かにモータは
普通に回転しました。安上がりですし、場所も取りませんからこれは大助かりです。もちろん、専用の
ICのように、逆回転やブレーキなどはできませんが、正回転のみで制御する場合には使えます。

 最近製作した自動販売機(マイコンはZ80を使用)では、なにしろモータを12個も用いたので、この
トランジスタのおかげで、費用とスペースをずいぶん節約できました。

    

 モータ駆動用の電圧(+V)は、マイコン用の+5Vに、可変型の3端子レギュレータ(たとえば、
LM317T)を用いると楽にできます。もちろん電流の容量はそれなりに必要ですが。なお、今の
自動販売機では、モータは2個以上が同時に回転することはありません。
 「秋月電子」に「出力可変安定化電源」のキットもあります(500円〜600円)。

                                     

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