マイ オーディオ


SP : MarkAudio Alpair10v3、箱は板を富士山状に積み重ねて削ったもの、平面バッフルに近づけようと意識した
必要に応じてサブウーハー(右の白い箱)も用いるが、充分豊かな音で楽しめる
アンプ : IC のTDA1552Q または真空管の71A (いずれも自作)
Bach の無伴奏バイオリンソナタ&パルティータ(前橋汀子) 鑑賞中

   
     
自著『電子工作の基本100』コラムより

◆コラムW『 真空管ステレオアンプの魅力とは?』

  新幹線が猛スピードで快適に走る時代に、SLに乗ってみたいという心境は否定しがたく
誰にもあるものでしょう。オーディオの世界にもこれに似たようなところがあります。

  真空管で作ったら10万円も20万円も掛かるようなアンプよりも、数千円でできてしまう
ICによるアンプの方が電気的な特性はずっと勝っているのです。それでも真空管のアンプを
作りたいというのは、
SLに憧れるのに似た感性ではないでしょうか。        

  写真は直熱管の「71A」という球を使ったプッシュプル(一つの出力段に二本の真空管を使って
パワーアップと歪みの低減を目差した回路)のアンプです。後ろに並んだ黒い四角のパーツは
いずれもトランスで真空管アンプには欠かせないものです。これだけの装備でありながら、
出力は片側
2W程度です。このアンプの場合は、夜静かに音楽を楽しむことを目的として
作ったので少々特殊ですが、同程度のパーツを使ってパワーを優先して作ったとしても
せいぜい
1020W程度のアンプです。それでも、先ほども言ったように、ICなら数千円で
できてしまうアンプの特性には、どうあがいても追い付けないのです。         

  それなのに何故マニアは真空管のアンプを作ろうとするのでしょうか。SLに乗ったときの
気分は絵を鑑賞するのとは違って静止できないものですが、音楽を聴くというのも同じで、
止められない連続的な流れを感性で楽しむものです。従って良い、良くないは絵以上に
全く個人的なものになります。
                                              

  真空管はヒーター(フィラメント)を灯すことで機能します。ですから部屋を暗くすると、
ほんのり赤や青の明かりが灯ります。これは石(トランジスタや
IC)にはありえないことで、
音が暖かく感じられるのです。そうなるともはや物理的な特性など問題ではなく、
至福なひとときを過ごせるのです。
                        





アンプ : 真空管の 6AC5-GT シングル
SP : Fostex FX120 (エッジを鹿皮で張り替えた)
6AC5-GT : ポジティブ・グリッド(バイアス電圧が正)でダイナミックカップリング可能な球
仙石原の一室、Bachの無伴奏チェロ組曲(ミッシャー・マイスキー) 鑑賞中



アンプ : 71A push-pull(2W) x 2
SP : Roiene RA160(エッジは鹿皮で張り替えた)
箱は富士山のように板を積み上げてなだらかな曲面になるように削ったもの(平面バッフルを意識した)
サブウーハー: Dayton RS225‐8 バスレフをフロントロード

TV用のスピーカ : ユニットはTangBandのW3-1364S(8cm)、箱はバスレフのポートをフロントロードしたもの、
中央にPHIRIPSのTDA1552Q(22Wx2)によるアンプ内蔵


お休みタイムに聴きながら寝てしまうSTEREO: ユニットはPeerlessの830987(8cm)、箱は15mmのラワン材を12枚重ねて中をくりぬいたもの、
中央右はPHIRIPSのTDA7056B(5W)x2によるアンプとポータブルCDプレイヤー (左はREUGEのオルゴール、曲はカンパネラ)
みてくれは良くないが、豊かな音で、きれいな音楽が楽しめる。PeerlessとPHIRIPSのおかげ(そして苦労して作った箱の・・・)。



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